立正安国論
2020年07月24日
立正安国論といえば日蓮。日蓮といえば立正安国論です。そして7月といえば立正安国論です。。そういうものなんです。
この立正安国論は主人と客の対話形式になっています。未読の方は一読を。注意点としては、客の言葉を用いてはならないということ。最後は客の言葉で締めくくられているので、この部分はいいですが。立正安国論にあるからといって、客の言葉を持ち出してくるのは反則です。プロレスで栓抜きやフォークを持ち出すようなもの。
法華ごころP281(94 不軽利益という視点からー『立正安国論』の精神)にも引用されていますが、末文に「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国なり」とあります。
あなたが南無妙法蓮華経と生きれば、世間は仏国になりますよ、と理解していますが。日蓮大聖人の仏法は個人に焦点をあてているということが、ここにも現れているのではないでしょうか。
最後の客の言葉にも、泰平を致しとあるけれど、国のことはひとっっつも出てこないんじゃないでしょうか。
立正安国論というタイトルから、なによりも国が大事なんだという意味に取るのは誤りでしょう。国は滅んだらまた建国すればいい。人は死んだら生き返らない。と思っている。