宗祖日蓮について

2020年07月12日

宗祖というと人間日蓮の意が強く、日蓮大聖人となると信仰世界の話で末法の御本仏の意です。

宗祖は、蒙古襲来の予言が的中したすごい人だけれども、鎌倉幕府に用いられることもなく、思いどおりにならなかった残念な生涯を送られたとお思いの方もいるでしょう。

宗祖は不軽菩薩の跡を継ぐと仰っています。不軽菩薩は24字をもって人々を礼拝しましたが、杖で打たれたり石を投げつけられたりしました。思いどおりの人生(菩薩だから菩薩生?)を送ったようには見えませんが、すべての人に仏性があると喚起して回ったのです。それこそが目的で相手が受け入れる受け入れないは関係ないのです。

宗祖は晩年の諫暁八幡抄で、「不軽菩薩の利益此れなり、各々我が弟子等はげませ給えはげませ給え」と結ばれています。宗祖の信仰は結果を求めるものではありません。因果俱時。この場合、因の中に同時に果が備わっているということです。そういうわけで、信心したらいいことがあるよと人を勧誘するのは、宗祖にしてみたらハテナということになりますね。

結果を求めない人生。どういう結果になったとしても自分の人生だと心得て生きていくことが大切ではないでしょうか。もちろん、南無妙法蓮華経と仏の智惠をいただきながら。

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